虚構推理 逆襲と敗北の日
キリンの霊が起こしたという連続転落死。容疑者となった六花の無実を琴子と九郎が探る。
「それは巨大で、凶暴で、獰猛で、何より場違いな幽霊だった」。警察に呼び出された岩永琴子と九郎は、二人と浅からぬ因縁を持つ桜川六花が、奇妙な連続転落死の現場に居合わせて容疑者になっていると知らされます。
その六花が語って聞かせたのは、異郷の野獣キリンの霊による殺戮劇でした。琴子たちは彼女の無実を明かそうと調べを進めるうち、事件の奥に潜むおぞましい「呪い」に行き当たります。
妖怪がひしめくこのシリーズにあってさえ場違いな、キリンの幽霊という取り合わせがまず目を引きます。2021年12月15日に講談社タイガから出た虚構推理シリーズの5作目です。
漫画版『虚構推理』で描くために、まず小説として書かれた物語でもあります。
城平京について
城平京は1974年、奈良県生まれの作家・漫画原作者です。筆名は古都・平城京のもじりで、大阪市立大学を卒業しています。
1997年、公募アンソロジー『本格推理』に短編「飢えた天使」が載り、翌1998年、第8回鮎川哲也賞の最終候補作『名探偵に薔薇を』が創元推理文庫から刊行されてデビューしました。
その後は漫画原作でも大きな仕事を重ね、『月刊少年ガンガン』に連載された『スパイラル 〜推理の絆〜』はヒットシリーズになりました。ほかに『絶園のテンペスト』の原作も手がけています。
小説では2012年、『虚構推理 鋼人七瀬』で第12回本格ミステリ大賞の小説部門を受け、同作に始まる虚構推理シリーズを書き継いでいます。
書誌情報
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